数年前に家業継承により、ぶどうの栽培を始めた時、当園では従来からの種ありぶどう「巨峰」オンリーでしたが、全国の生産地や有名果物専門店を視察する中で、食べやすく・種がないぶどうが消費者に好まれるようになってきた事を強く感じました。
また、巨峰等について、奥様方にお聞きすると、「皮を剥くのが面倒」・「皮を剥くのに手が汚れる」・「種があって食べづらい」・「子供が食べる時に服を汚す」などと敬遠される事もわかりました。
このような難点を全て解決してくれるぶどうを探し求めていた時に、「ナガノパープル」に出会いました。ナガノパープルは、皮が薄く皮と実の部分が一体となっているため、今までの「ぶどうの概念」とは全く異なっており、種が無く、そのまま丸ごと食べられます。これぞ私が求めていた「究極のぶどう」であると確信を持ちました。
そこで、一大決心し、従来の巨峰を伐採。3年前から長野県オリジナル品種「ナガノパープル」を育ててまいりました。やっと苦労が実り、ようやく見事なぶどうが実りました。自信を持って皆様にお届けいたします。
ここ信州では、今話題の「ナガノパープル」の生産振興に力を入れています。
「ナガノパープル」は、長野県果樹試験場が「巨峰」に「リザマート」を交配し、育成した新品種のぶどうです。平成16年6月4日に新たな品種として登録されました。現在は長野県のみでしか栽培することができません。
市場に出たのは平成17年。まだまだ生産量も少なく、希少なぶどうです。
ここにきてにわかに注目を浴び始めています。
「ナガノパープル」は巨峰の「手が汚れてしまう」という決定的な欠点を見事に克服した皮ごと食べられて種も入っていない、まさに≪夢のようなぶどう≫なんです。ただ、こんな優秀なぶどうですが、まだまだ産地や生産者が限られており、市場に出回るのもごくわずか。年々増えておりますが、人気が高いナガノパープルは、手に入れるのがなかなか難しい状況です。
毎年、ナガノパープルについては問い合わせが多く、昨年もあっという間に完売になりました。販売終了後も問い合わせを多数頂いており、消費者の皆様の関心の高さに驚いています。
近年、「ぶどうは食べたいけど、皮を剥いたり種をだしたりするのが面倒・・・」という消費者の声がかなり多くなってきており、そうした方々の要望に応えるべく誕生したナガノパープルです。
まったく手を汚すことなくおしゃれに食べられ、食べ終わった後も軸しか残らないため、ゴミもほとんど出ません。
片親が巨峰なだけあり、一見巨峰そっくりですが、糖度18度~21度と抜群の甘みを誇っています。その上、巨峰にはない食べやすさがあります。
爽やかな最高級ぶどう「ナガノパープル」を新鮮な状態でお届けするため、早朝の果実の温度が安定している時に収穫し、新鮮さに注意を払い、皆様の元へ最高の状態でお届けできるよう努めております。
お手元に届きましたら、冷蔵庫(野菜室)で保管すると、鮮度が保て一番美味しい状態で賞味いただけます。
当園の樹になった状態で熟させた「ナガノパープル」を是非ご賞味ください。
何と言っても長野市は、内陸性気候で雨が少なく(4~10月のぶどう生育期間中の雨量は600~700mm)、日較差(1日の気温の高低差)が大きいという、果実の栽培に最適地の条件を備えていますので、必然的に甘くて美味しいぶどうが栽培出来るのです。まさにナガノパープルに最も適した環境なのです。
まだ新しく、栽培技術も完全には確立されていないナガノパープルですから、出荷流通がようやく一昨年からはじまったところです。生産量も拡大の途上で、今のところこのナガノパープルは、東京・大阪・名古屋の都市部を中心にしたフルーツ専門店でしかお目見えできない状況です。ナガノパープルの味の良さは折り紙つきということで、「食べてもらえれば美味しさが絶対にわかってもらえる」という自信もあります。
実際食べてみると、この皮のシャリシャリ感が果実の旨みを一層引き立てているという感じです。また、さっぱりとした甘味がくどくなく、1人で1房くらいは平気で食べられそうです。我家でもナガノパープルが食卓にのぼるようになってからというもの、巨峰からナガノパープルへ乗り換え中です。